パタンナーの仕事とは
パタンナーとは、ファッションデザイナーが作成したデザイン画をから、型紙=パターンを作る仕事のことです。
平面のデザイン画から、立体的の服の形をイメージし、素材やディティールまで考えながら精度の高い型紙をおこすには、高度な専門知識と技術が必要となります。
デザイナーと二人三脚で服作りを進める重要な役割であるため、有名ブランドなどでは、優秀なデザイナーと優秀なパタンナーがタッグを組んで仕事をすることもよくあります。
服作りにおいては、デザイナーの意図を具体的に形にする重要な役割であり、完成品の商品の善し悪しはパタンナーの技量次第ともいわれるほどです。
パタンナーになるためには
パタンナーになるための資格などはありませんが、専門性の高い職業であることから全くの未経験者が仕事を探すのは困難です。
一般的には服飾系の専門学校や短大・大学の服飾系学部を経てアパレル企業に就職する形となります。
なお、「パターンメーキング技術検定」や「CAD利用技術者検定」など、パタンナーの実務に生かせる資格も存在しますが、就職にあたってはやはり服飾系の学校でパターンメイキングの基礎を習得していることが求められます。
就職後はあらゆる種類のパターン製作をこなしながら、実務を通してスキルアップしていく職人的な仕事となります。
スキルの習得に年数がかかることから、転職の多いアパレル業界の中では平均勤続年数が長いことも特徴です。
パタンナーの平均年収
一般的なパタンナーの初任給は15万円~20万円程度です。
その後の年収はおおむね20代後半で300万円弱、30代で300万円~400万円弱程度が相場です。
パタンナーの転職のポイント
パタンナーの求人数は決して多くはないものの、安定的に求人案件は存在します。
求めれるスキルとしてはCADに加えて手引きでパターンを引けることや、仕様書が書けること、どんなアイテムでも対応できることなど、高いレベルが要求されることが多いようです。
採用にあたっては実技試験でほとんどの場合、手引きのパターン作成が求めれるため、慣れていない方は対策が必要でしょう。
また、企業やブランドによって大量にパターンを引くスピードを求める場合と、質の高いパターンを作成することを重視する場合に分かれることがあるため、自分のスキルとの相性を考えて企業選びをする必要もあります。