管理人Yのアパレル業界時代のお話【第2話】~店長時代その1

最初の異動とともに副店長に

最初の配属店の閉店に伴い、異動になった先は練馬区にあるショッピングセンターの中にあった、当時としてはかなり広めのお店。

また、役職も副店長へとあがり、なかなかに緊張の船出となりました。

そして、都心の百貨店とは客層もかなり異なり、売場の面積も3倍以上だったため、戸惑いながらも少しずつ慣れつつあった異動後の約1カ月。

上司のマネージャーから、店長とともに大事な話があると、夜の居酒屋へ呼び出しがかかりました。

こういうシチュエーションでのお題といえば、「人事」と相場が決まっています。

ちなみに、当時はイケイケのブランドだったので、月1以上のペースでの出店があったため、1カ月での異動も全然ありうるような状況でした。

「さすがに一月で異動か~」

とブルーになりながらも待ち合わせのお店へ行くと、やはり異動の話。

しかも、埼玉の片田舎のお店への店長としての異動ということで、まあ昇進といえば昇進のお話でした。

「埼玉の片田舎」のお店という点で、やや気が重くなりながらも、そこはサラリーマンなのでいちおう「がんばります!」的な話をして、ビールを一気に空けたのでした。

そしてその後、30分ほどとりとめのない話をした後、トイレに立って戻ると、いきなりマネージャーと店長から、

「さっきの話はうそでした~!」

と、まさかのサプライズ発表。

実は、管理人が今のお店で店長に昇格し、今の店長が埼玉のお店へ異動するという話だったのでした。

謎のサプライズを仕掛けた理由は、「反応が見てみたかったから。」とのこと

「埼玉のお店なんかいやっすよ~!」などと言わなくて良かったと内心ほっとするサラリーマンの管理人であります。

ともあれ、このようにして副店長時代は1カ月で幕を閉じるのでした。

まじで勉強になった店長時代

店長になったことで、管理人の仕事への責任感はかなり変わりました。それまでテキトーかつ自己中に生きてきた自分にとっては、

「自分の行動や言動が他人の人生に影響を及ぼす。」

という立場になったのが初めての状態だったからです。

いわゆる「マネジメント」というものをする必要があるということであります。

スタッフの接し方も最初は気をつかいすぎて甘甘になってしまい、それではお店が機能しないことに気付くと急に鬼店長になってみたりと、ほとんど情緒不安定な人でした(笑)。

それもこれも全ては自分に対する自信の無さからではありました。

まあ、入社一年程度で、自信を裏付けるものなどなにもないので当然といえば当然ですが・・・。

また、店長になった当時一番緊張したのが、朝礼・終礼です。

今日の方針や反省、またスタッフ個々人へのコメントなどを「店長のお話」という形で話すのですが、経験値のない自分に言えることなどたかが知れておりかなりネタに苦しんだ記憶があります。

しかし、この「人前で話す。」というスキルはマネジメントの一部としても、また諸々のプレゼンなどでも非常に有用なものなので、若いうちに百本ノック的にそれを身につけられたのは、後から考えれば良かったと思います。

アパレル業界を含むサービス業や、飲食業では会社によっては入社して数年で「店長」になることは珍しいことではありませんが、任される本人にとっては苦しい反面若いうちにマネジメントを経験できることは大きな財産になることは間違いないでしょう。

「マネジメント」といえば聴こえはいいですが、結局は人と人とのぶつかり合いの中で、プライドとかぐちゃぐちゃになりながら泥臭く体で覚えるたぐいのものなので、「中高年になって初めて部下を持った。」などという話を聞くと、さぞキツかろうと思うわけなのです。

モンスタークレーマー事件にて異動

管理人の店長時代1店舗目は「クレーム」との戦いでもありました。

経験不足の店長に加え、ブランドやお店も急成長中でとにかく品だしして、売場を作って、接客して売上を上げることで手一杯であり、管理面がグチャグチャだったからです。

結果として、商品取り寄せのミスが頻発し、毎週のようにおわびにお客様宅へ足を運んでいました。

また、スタッフも未熟だったため、接客クレームやお直しクレームもてんこ盛りです。

まあ、このときの経験のおかげでクレーム対応の経験値が一気にたまり、その後昇進してからも「クレーム対応名人」的な扱いをうけることにもなるのですが・・・。

そんな中、今でいう「モンスタークレーマー」的な人もいました。

元々の常連さんの女性だったのですが、管理人が異動してきてからというものの、来店頻度が上がり、週3~4回は来店し、1回の滞在時間が4~5時間。

毎回なにかの買い物はしてくれていたので、無下に扱うわけにはいかなかったですが、いるあいだはかかりっきりになることを要求してくるので、正直かなりの負担でした。

そして、最初のうちは単に滞在時間がやたら長い人ということだったのですが、だんだんと細かい接客や商品のつつみ方などに電話でクレームを入れてくるようになります。

その電話も一回数時間。

また、ギフトのつつみ方が汚い(実際はそんなことない)と居酒屋へ呼び出されたりもしました。

さすがにお店がまわらないということで、あえなく管理人が異動することとなりました。

店長になって9カ月目のことです。

実はストーカー案件であったという顛末

異動した先は、当時管理人が住んでいた場所からは電車とバスを4回乗り継いで到着する神奈川県のお店。

その常連さんが通えないくらい遠いお店ということでそこになったのですが、通勤だけで1日のエネルギーの7割を消耗する勢いです(笑)。

ところが、そのお店に異動して数週間後、その常連さんと一緒に良く来ていた友達と、常連さんの甥ッ子が突然のご来店。

シークレットでこの店に異動したのになぜ・・・、いやな汗が流れます。

するとその甥ッ子が常連さんからの手紙を手渡してきます。

お友達は、「後で読んでみて。」と言い残しそのまま返っていきました。

恐そる恐そる開いてみるとそこには、

「実は好きだったので、無理やりからんでましたごめんなさい。」

的な内容・・・!

やり場の無い怒りに震える管理人でありました・・・。

第3話へ続く

管理人Yのアパレル業界時代のお話【第3話】~店長時代その2
楽しい日々は続かないもの 前回の衝撃のクレーマー転じてストーカー事件に萎えた管理人でしたが、2店舗目での店長としての仕事は、なかなか楽...