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VMDの仕事とは
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)の仕事を理解するには、まずビジュアルマーチャンダイジング(※同じくVMDと略します。)について知る必要があります。
ビジュアルマーチャンダイジングとは、視覚に訴えからることでお客様の購買を促進するための手法のことです。
具体的にはビジュアルプレゼンテーション(VP)、ポイントプレゼンテーション(PP)、アイテムプレゼンテーション(IP)の3つの要素により、売り場を見やすく買いやすいものにしていきます。
ビジュアルプレゼンテーション(VP)
お店の中心的なディスプレイのことであり、お店の外に面したメインウインドウや、お店の真ん中にあるステージディスプレイの形を取ることが多いです。
お客様がそのお店に入店するかどうか判断するキッカケとなる重要な部分です。
ポイントプレゼンテーション(PP)
特にアピールしたい商品やコーディネートを打ち出すディスプレイのことで、店内のボディや、棚上、柱回りなどが該当します。
お客様の回遊性を高め、お店の滞在時間を長くする効果があります。
アイテムプレゼンテーション(IP)
商品の陳列方法そのもののことを指します。
その商品が持つ魅力が最大源に発揮されるように、ハンギングか畳みかから始まり、畳みであればどのような大きさで畳むのか、商品はどのような順番で並べるのかなどを工夫します。
ビジュアルマーチャンダイジングをお店で実現するの役目がVMD
このようなビジュアルマーチャンダイジングを駆使し、お店の売り場作りをするスペシャリストがVMDです。
お店のコンセプトやブランドのイメージを表現しながら、売り上げが上がるような商品の配置やレイアウトを行う必要があるため、トレンドの知識やセンスだけでなく、商品知識やブランドに対する深い理解が求められる専門性の高い仕事です。
なお、VMDにはお店に常駐する店舗付VMDと本社に勤務するVMD がいます。
主に本社のVMDがお店のディスプレイプランニングをし、店舗付VMDが中心となって実際のお店での作業を担います。
店舗付VMDは販売スタッフの中で、特にディスプレイ技術に優れていたり、センスが高い人材が指名され、販売スタッフと兼務する場合も多いようです。
また、本社のVMDもプランニングをするだけでなく、実際にさまざまなお店に行き現場でディスプレイを検証したり、お店へのアドバイスをしたりするため、出張が多く肉体的にもハードな仕事です。
VMDになるためには
新卒でVMDになるためには、大学や専門学校でデザインやディスプレイについて学んできていることが必要な場合が多いでしょう。
また、販売員として入社した後、技術が認められて店舗付VMDとなり、その後本社VMDとなるキャリアパスもあります。
VMDの平均年収
VMDの平均年収は20代後半で300万円前半、30代前半で400万円台前半、30代後半で500万円前後です。
なお、仕事の性質上、お店にお客様がいない深夜に残業することも多く深夜残業代が発生しやすい職種でもあります。
VMDの転職のポイント
販売員や店舗VMDから本社VMDへのキャリアアップを目指して転職を考える方も多い職種ですが、転職のタイミングでそれを実現するのは難しいかもしれません。
やはりまずはショップスタッフとして経験を積んだ後に、本社VMDになるチャンスを待つ形となるでしょう。
また、そもそもブランドによってそのようなキャリアパスがあるところと無いところがありるため、転職の際の企業選びの際には確認しておく必要があります。